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オーストラリアで無料(メディケアで自己負担なし)で受けられるがん検診

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こんにちは、Ruiです。

オーストラリアでは、職場などで定期的に健康診断が行われず、自治体などから低額で受けられるものもありません。体調が悪くなると一般医(GP:General Practitionor)に診てもらい、必要がある検査を受けるか、専門医(Specialist)を紹介してもらうという流れ。個人で人間ドックを定期的に受けることも高額になるので一般的ではないです。

なので、わたしもオーストラリアに移住してから定期的に行ってきたのは、6ヶ月ごとの歯科検診・クリーニング(メディケアではカバーがなく、民間医療保険で費用の60〜70%カバー、自己負担A$100前後)と、2年ごとに検診のお知らせが届きメディケアでカバーされるパップスミア検査(子宮頸がん検査)。それと、オーストラリアは日差しが強いので皮膚がんチェックを1〜2年に一回(メディケアで部分的にカバー、A$50ほどの自己負担)。

ここ数年、体調が思わしくないことが多く、体のメインテナンスをもっとちゃんとしていこうと思っていたところ。メディケア(Medicare)保持者のわたしが、どんながん検診を無料で、いつから受けられるのか(受けるべきなのか)気になったので調べてみました。

オーストラリアで無料(メディケアで自己負担なし)で受けられる癌検診

現在、以下のオーストラリア政府・保健省による3つの検診が無料(メディケアで自己負担なし)で受けられます。

  • 大腸がん(Bowel cancer)検診
  • 乳がん(Breast cancer)検診
  • 子宮頸がん(Cervical cancer)検診

大腸がん検診

大腸がん検診プログラム(NBCSP: National Bowel Cancer Screening Program  英文)。

受診資格は通常50〜74歳。2年に一回郵送で検査キットが送られてきて、2日にわたって採便、郵送で検査機関に送り返します。結果も郵送で送られてきます。

オーストラリアでは23人に1人が大腸がんに罹り、これは世界的にみて高い数字。

乳がん検診

乳がん検診プログラム(National Breast Cancer Screening Program 英文・Breast Screen Australia)。

受診資格は50〜74歳の女性で2年ごとのマンモグラフィ(Mammogram )による検査。

電話(専用電話番号:132050)をして、希望の場所で検査の予約を入れます。

わたしの住んでいるクィーンズランド州では、40〜75歳の女性は無料でマンモグラフィー検査が受けられます(推奨年齢は50〜74歳)。

This program is designed for women without symptoms of breast cancer and actively encourages women 50 to 74 years to participate as this age group is most at risk of developing breast cancer. Women in their 40s or 75 years and over can also participate in the BreastScreen Queensland program.
https://www.qld.gov.au/health/conditions/screening/cancer/breast
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子宮頸がん

子宮頸がん検診プログラム(National Cervical Cancer Screening Program 英文)。

一般医(GP)と検査のための予約をとります。

2017年12月から、今までのパップスミア検査(採取した子宮頸部の細胞をチェックする検査)から、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV: Human Papillomavirus)をチェックする新しい検査に変わり、2年ごとだったのが5年ごとのと検診に。

子宮頸がんは最も予防可能ながんの一つで、新しい検査では今までと比較して、さらに30%の女性を子宮頸がんから守ることができると期待されているそう。

この検査の対象になるのは25〜74歳の女性。旧式のパップスミア検査を最後に行った日から2年後、その後は5年ごとの検査です。

まとめ

以上、オーストラリアでメディケア(自己負担なし)で受けられるがん検診についてでした。癌の早期発見のために検査推奨年齢に達したら、欠かさず受けておきたいところです。

定期検診はこれだけ。なので、体調が悪かったり、体に異常を感じたら、とにかく早めにドクターに診てもらい、検査年齢に達してなくても、積極的に必要な検査を受けていくべきですね。

最後に、オーストラリアの医療について、Wikipediaから。

オーストラリアの医療(Health care in Australia)は公営と民間組織の両者が存在し、保健省(オーストラリア)(英語版)が国家健康政策を決定し、その実施は各州政府が担っている。豪州では1984年よりユニバーサルヘルスケアが達成されており、一般税収を原資とした公費負担医療メディケア(Medicare)が実施され、また民間の医療機関も存在する。なお豪州には社会保険制度は存在しない。

Medicare制度は所得に課される1.5%のメディケア税(英語版)を原資としており、また政府一般税収も投入されている。民間保険に加入していない高収入者は、メディケア税が更に1%課される。またMedicareとは独立して薬剤補助スキーム(PBS)が存在し、処方薬費用の一部が補助される。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/オーストラリアの医療