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大量下剤を飲まない大腸内視鏡検査を受けました | 日本一時帰国

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日本滞在中に、大量に下剤を飲まない大腸内視鏡検査を無事に受けることができたのでメモしておきます。鎮静ありで、検査中の記憶はなく苦痛が全くありませんでした。

以前、長引く胃腸の不調で、東京の大学病院で胃カメラと大腸内視鏡検査の予約をしたことがあります。しかし検査当日、病院で2リットルの下剤を飲み始めたら気持ち悪くなり、嘔気・嘔吐(胃のなかは空なので吐くのは胃液だけ)で、どうしても大量の下剤が飲めず大腸内視鏡検査は中止。両検査とも鎮静ありでお願いしていたのですが、看護師さんが、胃カメラだけなら鎮静剤を使う方が大変ですからと、鎮静なしで胃カメラを経口で行おうとしたものの、嘔気・嘔吐でできず(だから鎮静ありでお願いしたのに…)。胃カメラは経鼻でなんとかできました。胃カメラの結果は大きな問題はありませんでしたが、大腸内視鏡検査を受けられなかったことが気になっていました。

そして再び胃腸の調子が思わしくなく、大量下剤を飲まないで大腸内視鏡検査を受けられるクリニックを検索したどり着いたクリニックを受診しました。

胃腸の不調で初診

クリニックのホームページでオンライン予約、6日後で予約することができました。

診察日は受付で先生に渡すものはありますか、と聞かれ、現在・過去の胃腸症状、既往症、手術歴、家族の病歴を書いてプリントしたものを用意していたのでそれを渡し、クリニックの問診票もその場で記入。

20分くらいで呼ばれ診察室へ。先生はこちらの話をじっくり聞いてくださってとても親身、質問もたくさんさせていただき、説明も丁寧でした。

現在の症状と、以前大腸内視鏡検査を断念していること、年齢からして胃と大腸内視鏡検査の両方を今回行ったほうがいいのでは、というアドバイス。鎮静ありで胃内視鏡検査と大量下剤を飲まない大腸内視鏡検査を受けることにしました。

わたしが受けた、当日の下剤服用なし大腸内視鏡検査とは、胃内視鏡検査と同日の大腸内視鏡検査を行う際に可能な検査で、無痛の胃内視鏡検査時に必要な腸管洗浄剤を十二指腸に注入し、その後無痛の大腸内視鏡検査を行います。腸閉塞の既往の有無、全身状態の確認をするため、検査前に医師による外来診察が必要です。

現在の症状に対してのお薬を処方してもらい、クリニックと同じビルの一階にある薬局で受け取りました。

診察後は血液検査、すぐに看護師さんに呼ばれ採血、とても丁寧で痛くない。その後、検査、検査前後のことも含め詳しい説明がありました。

検査前日夜に飲む錠剤の下剤と、検査の説明や注意事項が書かれた書類、承諾書などを渡されました。あと、購入した検査食も受け取ります。

承諾書は、胃・大腸内視鏡検査、鎮静剤使用の承諾と、大腸内視鏡検査中に切除可能な大腸ポリープが発見された場合切除に同意する旨のもの。ポリープ切除した場合、1週間ほど飲酒や運動、旅行などの制限があります。

検査日は3週間後になりました、これでも早く予約を入れられた方だったと思います。

大腸内視鏡検査前日の食事と下剤(錠剤)

食事

大腸検査前日は、3食とも食事はできますが、消化しやすく、カスの残りにくい食事内容にして軽めにします。初診の際、看護師さんからお話があった大腸検査食(1620円)を購入。3食分入っていてレンジで温めるだけ、まあ美味しく簡単で良いのですが、量が全然足りないです。足りなかったら他の消化の良いものも食べてくださいと言われていたので、クリニックから渡された食べてよいものリストから、りんごやバナナ、食パンも食べました。検査食は買わなくても良かったかも。

水・お茶・スポーツドリンクなど水分は普段より多めにとり、夕食は腹5分目くらいで夜9時までに食べます。アルコールは禁止です。



食べて良いもの
素うどん、お粥、豆腐、やまいも、じゃがいも(皮は食べない)、食パン、バナナ、りんご(皮は食べない)、透明のキャンディー、プリン

禁止
アルコール類

避けるもの
乳製品は牛乳やヨーグルト、チーズなど避ける、日本そば、ひじき、わかめ、もやし、えのき、こんにゃく、ごぼう、豆類、とうもろこし、なっ葉野菜、切り干し大根、すいか、キウイ、イチゴ、ジャム、天ぷら・あげもの

検査前々日は、避けるものリストに載っているものはなるべく食べないように、でもちょっと気にするくらいでいいです、と言われました。少し意識して消化の良いものを食べるようにして、わかめや豆類など食べないようにしていました。

下剤(錠剤)

検査前日の夜9時にクリニックから処方された錠剤の下剤(センノシド4錠)を飲みました。

大腸内視鏡検査当日

朝6時ごろにお腹が痛くて目が覚め数回トイレへ。昨夜の錠剤が良く効いてほぼ腸内が空になった感じ。

胃カメラは自分の洋服を着たまま行うので万が一汚れても良い洋服で。

大腸内視鏡検査は履いたままでよいソックスで(ストッキングは脱がないといけない)。

胃カメラ

午後12:30にクリニックに到着、署名した承諾書を渡します。看護師さんに案内されて、荷物をロッカーに入れ、問診、検査室へ。

検査チェア上で仰向けになり、左腕静脈から鎮静剤が入りますという看護師さんの声を聞きながら意識がなくなりました。この胃カメラ時に、腸管洗浄剤を十二指腸に注入しています。

問診で、鎮静はうとうとする程度か、しっかり眠らせてほしいか選べるので、わたしはしっかり眠る方でお願いしました。

目が覚めた時はリカバリールームのベッドの上でした。看護師さんに声をかけられ意識もはっきりしてます、少し休んで看護師さんに案内され、トイレに近いカウンターテーブルとチェアがあるエリアへ。隣の人との間に仕切りがあり、そのエリアにはわたしの他にはもう1人だけ。

ペットボトルのお水を渡され、できるだけ飲むようにと。500mlのボトルだったかな、それを1時間くらいで飲み終わる頃までに(この時のお水は不思議と飲めました)トイレに4回行き、説明書通りの状態になったので4回目に看護師さんに見てもらい、OKをもらいました。5〜8回トイレに行かなくてはならない場合が多いようです。

そして、多分このタイミングだったと思うのですが、ロッカー室へ案内され、検査着に着替え、紙パンツ着用。検査着と紙パンツはクリニックで購入。

大腸内視鏡検査

そんなに待たずに、検査室へ。いよいよ人生初の大腸内視鏡検査です。検査チェア上で体の右側を下にして横になり、鎮静剤が入るとまたすぐに意識がなくなり、リカバリールームのベッドで目が覚めました。具合が悪くなることもなく、少し休んでベッドから降りロッカー室で着替え、待合室で検査結果を待ちます。

検査結果

診察室で先生からカラー写真付きの結果説明書を見ながらの説明、とてもわかりやすかったです。大きな問題はないのですが、軽度の大腸炎が認められ、念のために病理組織検査を行い、2週間後に結果を聞きに行き、異常なしでした。オンライン診察で病理組織検査の結果は聞くこともできるとのことでした。

気になる胃腸の症状は、初診の時に処方してもらったお薬が効いているので、再度処方してもらいました。

検査後帰宅から数日

12時30分にクリニックに到着し、クリニックを出たのが5時ごろ。

鎮静剤を使用したので、検査当日は車・バイク・自転車の運転などはできません。わたしは1人で電車に乗って家に帰りました。

痛みはないのですが少しお腹に違和感があったので、検査当日の夕食は消化の良いものを食べ、翌日は普通の食事に戻り、お腹の違和感も完全になくなりました。

検査費用

胃内視鏡検査と当日下剤を飲まない大腸内視鏡検査にかかる費用は、自費か国民健康保険(1割負担、3割負担)適用かなどで違ってきますので、詳細はクリニックで確認ください。国民健康保険3割負担だと初診料も含め36000円ほど。

検査を受けたクリニック

品川胃腸肛門内視鏡クリニック
住所:東京都港区高輪3-8-17 メディカルプライム高輪(TK高輪ビル)2階
電話番号:03-3447-6337
https://www.gutclinic.jp

おわりに

大量の下剤が飲めず大腸内視鏡検査はもうできないと諦めかけていましたが、今回の日本一時帰国中に無事、本当に苦痛なく受けることができ心配事が一つ減りました。

先生は親身になって丁寧な診察をしてくださり、看護師さん、受付のスタッフの方々も優しく丁寧な対応で、安心してお任せすることができました。今後も日本滞在のタイミングが合えば、胃・大腸内視鏡検査はこちらのクリニックにお願いしたいと思っています。

最後に、あくまでわたし個人の経験で、個人差のあることですので参考程度にしてください。