こんにちは、Ruiです。
先日ブリスベンのQPAC(Queensland Performing Arts Centre)で行われた小野リサさんのコンサートに行ってきました。ボサノヴァを日本に広めた小野リサさんのデビュー30周年記念オーストラリアツアー、メルボルン、シドニー、ブリスベンの順でコンサートが催されました。
独身の頃から小野リサさんが好きで聴いていて、今回は日豪プレスでブリスベンでコンサートが行われることを知りチケットを購入。小野リサさんのコンサート初体験でした。
小野リサさんは1962年にブラジルで生まれ、10歳の時に家族で日本に帰国。彼女のお父さんが東京で経営していたブラジル料理&ライブのお店で15歳からギターを弾きながら歌い始めました。アルバム「カトピリ」でデビューしたのが1989年、1991年のアルバム「ナナン」で日本ゴールドディスク大賞のジャズ部門を受賞し、1992年にはアルバム「ミニーナ」も同大賞を受賞しています。2013年には、ブラジル音楽への献身と日本でのボサノヴァ普及の功績に対し、ブラジル政府からリオブランコ国家勲章の叙勲を受けています。私生活では2回結婚、離婚、45歳の時に第三子を出産されているよう。
会場で受け取ったコンサートプログラムは以下の通り(一部変更があったようで、後半の「WHAT’S GOING ON」が前半に演奏されていました)。全18曲プラスアンコール2曲。ポルトガル語、英語、中国語、日本語の歌詞の曲、曲調もバラエティ豊か。
開演し、一曲目の「GIRL FROM IPANEMA」が始まり軽快なボサノバやわらかい美しい歌声、バンドの生演奏で一気に身も心も和み最後までリラックスして楽しみました。こういうコンサートもいいものですね。
小野リサさん、コンサート中笑顔を絶やさずトークは思いやりがある優しい口調で本当に素敵な女性。前半の「QUE SERA SERA」を歌う小野リサさんの表情がとても可愛くて印象的でした。今回の座席はステージから6列目だったので、小野リサさんをはじめバンドメンバーの顔の表情や、楽器を弾く手の動きがはっきり見えて満足度が高かったです。奮発して!前方の席を購入して良かった。
オーストラリアでの公演だったのでトークは全て英語。会場を見渡すと9割くらいはアジア人、西洋人の観客は少なかったです。アジア人の中でも中国人の割合が感覚的に多かった、4割くらいかな?で、日本人が3割くらい?日本以外でのアジアでの人気も伺われます。
前半9曲の演奏が終わり、20分の休憩を挟んで後半です。前半では濃いめのピンクのドレス、後半はブルーのドレスで。後半2曲・3曲目は中国の歌を小野リサさんが中国語で歌います。「WEINY WEINY」曲の最後の方は観客に一緒に歌うように促した際の反応でかなり中国の方が多いんだなと感じる。その後、日本語で2曲披露「黄昏のビギン」と「星影の小径」。
日本語もいいけれど、個人的には小野リサさんの曲はポルトガル語で、軽快なリズムのブラジルボサノバ全開のものが好き。
後半終盤に、バンドメンバー4人のソロ演奏。このメンバーがマルチカルチュラル!ピアノのFabian Reza Paneさんはインドネシアと日本人の両親を持つ方、パーカッションのFabian Heviaさんはチリ出身豪在住、チェロのHarutoshi Itoさんは12歳からシドニー在住の日本人、フルート&サックスのAndy Bevanさんはオーストラリア人で日本在住歴30年以上。それぞれのソロ演奏迫力があって素晴らしかった。
後半が終わって、小野リサさんとバンドメンバーが舞台上で挨拶を終え幕の後ろに消えた後も拍手が鳴り止まず。で、アンコールで2曲。「SOMEWHERE OVER THE RAINBOW」と最後がなんと「WALTING MATILDA」。ワルチングマチルダはオーストラリアでは第二の国歌として愛唱されているもの。素敵にボサノバ調にアレンジされていました。
小野リサワールドのボサノバを堪能できた素敵なコンサートでした。