オーストラリア、ニューサウスウェールズ州の人口2万人ほどの小さな街グラフトン(Grafton)。グラフトンでは毎年春にジャカランダ・フェスティバルが開催されます。
オーストラリアの桜的な存在のジャカランダ(和名:紫雲木))。グラフトンの街には1700本ものジャカランダの木が植わっていて、街が紫色に染まり甘い香りに包まれます。
初めて訪れるグラフトン、ジャカランダ・フェスティバル開催期間中に行ってきました。ゴールドコーストからグラフトンまで約230km、片道2時間半〜3時間ほどの運転。シドニーからだと600kmちょっとで6時間半から7時間くらいです。
クイーンズランド州はサマータイムを実施していないので、グラフトンとは1時間の時差があるので注意です。
通常、フェスティバル開催期間がジャカランダの見頃なのですが、今年は強い雨や高温の日があったため、わたしが行った10月下旬は緑の葉が目立ち始め、ちょっとだけ遅かったかなという感じでした。でもまだまだ綺麗でしたよ!
グラフトンのジャカランダ・フェスティバル
最初にグラフトンのジャカランダ・フェスティバルが開催されたのは1935年10月29日。長い歴史がある春の祭典です。
グラフトンのジャカランダ・フェスティバルは毎年、10月下旬から11月上旬の10日間にわたって開催されます。
2023年の開催は10月27日(金曜日)から11月5日(日曜日)。
フェスティバル期間中はパレードやショーなど様々なイベントがあるので、事前にチェックしておくとさらに楽しめます。
わたしがグラフトンに滞在した日は平日だったこともあり、大きなイベントはありませんでした。
Jacaranda Festival 公式サイト
https://www.jacarandafestival.com
ビジターインフォメーションセンター
グラフトン到着後、まずはビジターインフォメーションセンター(My Clarence Valley Visitor Information Centre)へ。
マップと無料でノートやペン、スティッカーなどが入っているバッグをもらえました。全部紫色で可愛い!
ビジターインフォメーションセンターにはショップがあり、ジャカランダにちなんだ商品などお土産に良さそうなものがあり、見ているだけでも楽しいです。あと、小さなアートギャラリーやカフェも併設されています。
カップに入ったジャカランダアイスクリームがここで買えますが、コーンに乗ったジャカランダアイスクリームが食べたかったので(笑)クロックタワー近くのお店へ行きました。
My Clarence Valley Visitor Information Centre
Address: Regional Gallery, 158 Fitzroy St, Grafton NSW 2460
Tel: 02 6643 0800
ジャカランダ撮影スポットマップ
My Clarence Valley Visitor Information Centreで入手できるマップ
ビジターインフォメーションセンターでもらえる紙のマップには、ジャカランダ撮影おすすめスポットがカメラマークで記載されています。
フォトラベラー Yori さんの写真撮影スポット地図
今回のグラフトン滞在中、とても参考になったフォトラベラーYoriさんの記事。公式マップには載っていない穴場撮影スポットもあります!どこで写真や動画を撮ったら良いのかなど、貴重な情報源でした。Yoriさんの撮られた美しい写真満載の記事、ぜひ読んでみてくださいね。
グラフトン、ジャカランダ散策
グラフトンで撮ったジャカランダなどの写真(日中)
ランチ後は、グラフトンの街を車で移動しながら散策しました。今回、プリンスストリートを含め駐車場で困ることはなく、全て無料で停めることができました。
まず、See Parkと周辺です。
Jacaranda Avenueと周辺。
夕方、車もまあ通っていて途切れることはあまりなく、写真を撮っている人たちがいます。
その他、どのストリートで撮ったのか記憶があいまいになってきています(汗)(ミラーレスカメラでも位置情報が記録されるように設定しないと…)
下記2枚は午前中11時ごろ撮ったもの。山火事?の影響か空が霞んでいました。
クロックタワー(Clock Tower)近くにあるマーケットスクエア(Market Square)。
ここには、観覧車や屋台があり、JACARANDA Jillという高さ6メートルのキューピードールに会えます。
グラフトン橋(Grafton Bridge)周辺。クラレンス川(Clarence River)に架かるグラフトン橋は1999年にニューサウスウエールズ州の遺産登録に加わった歴史が感じられる古い橋です。
向かって左に見えるグラフトン橋と並行する橋は、2019年に開通した新しい橋、バラン・ビンダレー橋(Balun Bindarray Bridge)。
グラフトン橋から歩いて5分くらいのところにある、Fig Tree Avenue。大きなイチジクの木々が迫力。
クロックタワーがある街の中心部、プリンス・ストリート(Prince Street)と周辺にはカフェやお店、スーパーマーケットが入っている(Woolworth, Coles)ショッピングセンターもあります。
プリンスストリートを川の方面へ行くと、グラフトン・ウォーターフロント・プリシンクト(Grafton Waterfront Precinct)。リバーフロント公園には広場やコミュニティ施設などがあります。
夜、See Parkのライトアップされたジャカランダ他 写真
10月20日から11月10日の間、See Parkのジャカランダがライトアップされる、イルミネイト(Illuminate)プロジェクトが行われています。毎日夜7時半ごろから10時半まで。
夜9時半頃行ってみました。夫と一緒でしたが1人酒盛りしている女性の他に人が全くいなくて気乗りせず帰ろうかなと思ったところに、子連れファミリーが到着したのでわたし達もちょっとだけ見てきました。
水面にうつるジャカランダが幻想的でした。
ライトアップされたクロックタワー。
マーケットスクエアの屋台はそろそろ閉める頃、お客さんはいない様子でした。イベントが開催されている夜であれば人もたくさんいるのでしょうが、それ以外は夜の外出は控えたほうがいいのかなとわたしは感じました。
グラフトンでジャカランダ・アイスクリームを食べる
クロックタワー近くにある、Ice Cream Haven(以前は I Screamという店名でした)でジャカランダ・アイスクリームを食べました!
すごく鮮やかな紫色で気になったので店員さんに聞いたら、紫色とフレーバーはタロイモからとのことでした。暑い日だったので一層美味しく感じました。
店内にテーブル席があり、座って食べることもできます。
Village Green Hotelでランチ
See Parkの向かいにあるVillage Green Hotelでランチ。ジャカランダを眺めながら2階のベランダ席が良さそうでしたが、30度越えの暑さだったので、1階の冷房が効いた席にしました。美味しくスタッフの方もフレンドリーでした。
Chef’s Specialsがバーカウンターの後ろのスクリーンに表示されていて、Jaca Burgerというのがありました、ジャカランダ色(紫色)のパンが使われているそうです。ランチのラストオーダーは2時。
Hank’s Kitchenベーカリーのパイをブランチに
プリンスストリートにある、Hank’s Kitchenベーカリーでブランチにネッドケリーパイ(Nedkelly Pie)とカスタードパイを購入。ネッドケリーパイ初めて食べたのですが、ミートパイに卵が入っていて美味しい。
Toast Espressoカフェでコーヒー
Hank’s Kitchenの隣にあるカフェ、屋内と屋外両方テーブルがあります。この紫のチェア、無料のロイヤルフォトブースとありました、ここに座って写真撮れるのかな?
グラフトンで泊まった宿
ゴールドコーストからグラフトンまで車で2時間半〜3時間なので日帰りでも十分楽しめます。が、ゆっくり過ごしたかったので1泊することに。ジャカランダ・フェスティバルの期間は宿の予約が難しくなるかと思い、Booking.comで6ヶ月前から予約を入れてありました。
Heritage River Motor Inn
Heritage River Motor Innに宿泊。街の中心地(クロックタワー)まで車で5分ほど。
2階のお部屋は階段を使います。無料駐車場あり、お部屋、バルコニーともに広く、お掃除が行き届いていてバスルームもきれいでシャワーの水圧も良かったです。
シンク、電子レンジあり。プレート、ナイフやフォークなどカトラリー、トースターなど受付で借りることができます。夕食はスーパーでお買い物してお部屋で済ませました。
ベーシックな宿ですが快適な滞在でした。
食事などは、街の中心地まで行く方がお店の選択肢が多くおすすめです。
おわりに
グラフトンのジャカランダは一度見てみたいと思いながら何年も見送っていたので、今回訪れることができて満足。ジャカランダの甘い香りに包まれながら様々な表情のジャカランダを満喫できました。
花粉に反応する体質なので覚悟していましたが、不思議なことにグラフトン滞在中全然大丈夫でした。
紫色の商品で飾られているショップウィンドウ、紫色の洋服を着ている人、並木道でジャカランダの絵を描いているアーティストさんなど目にし、ジャカランダな世界!に浸ることができました。
機会があれば、ジャカランダで紫色に染まる季節にグラフトンを訪れてみてはいかがでしょうか。
2024年の開催は10月25日(金曜日)から11月3日(日曜日)です