ポール・マッカートニー(Paul McCartney)の2023年Got Backツアー、オーストラリア千秋楽公演はクイーンズランド州ゴールドコーストでした。ヘリテージ・バンク・スタジアム(Heritage Bank Stadium)で、2023年11月4日に開催されたコンサートに行ってきました。
行こうか迷い、チケットの予約をしたのは公演まで1週間をきってから。
キャンベラ在住の友人がシドニー公演を観に行きとても良かったと聞いて、ゴールドコーストで開催されるのなら行った方がいいよね?こんな機会滅多にないよね(と言うか最後のチャンスかも?)ということで行くことに。
席はSection S217-2(A$150)で、ステージを上から見下ろす感じ。2つの大型スクリーンにステージの様子が映し出されます。
そして、予想どおり素晴らしいコンサートでした!
目次
ポール・マッカートニー 2023年 Got Backツアー
ポール・マッカートニーのGot Back ツアーは3大陸にまたがるワールドツアー。
6年ぶりのメキシコ公演、そしてポール・マッカートニーが最も売れた国際的アーティストの記録を保持しているブラジルで、ツアーの旅程を終えます。1991年に184,000人の観客を動員し、歴史的な記録を打ち立てたマラカナンのスタジアム(Maracanã, an emblematic stadium)に再び戻り、2023年のGot Backツアーを締めくくりました。
ポール・マッカートニー オーストラリア・ツアー
ポール・マッカートニーの6年ぶりとなるオーストラリア・ツアー。ニューカッスル(Newcastle, NSW)とゴールドコースト(Gold Coast, QLD)の2つの都市で初めて公演を行うことになりました。
マッカートニーによる2017年のオーストラリア・ツアーを手がけたメルボルンを拠点とするフロンティア・ツーリングが今回もプロモーターを務めました。マッカートニーにとって2017年の日程は、40年ぶりのオーストラリア公演でした。
2023年のオーストラリア・ツアーは、10月18日にアデレード・エンターテインメント・センターでキックオフ。その後メルボルン、シドニー、ブリスベン、計6都市での公演でした。
2023年オーストラリア・ツアー日程
2023年10月18日 Adelaide Entertainment Centre, Adelaide, SA
2023年10月21日 Marvel Stadium, Melbourne, VIC
2023年10月24日 McDonald Jones Stadium, Newcastle, NSW
2023年10月27日&28日 Allianz Stadium, Sydney, NSW
2023年11月1日 Suncorp Stadium, Brisbane, QLD
2023年11月4日 Heritage Bank Stadium, Gold Coast, QLD
マッカートニーはオーストラリア公演の前に「何度かオーストラリアを訪れていますが、素晴らしい思い出がたくさんあります」と述べ、「前回のツアーは非常に楽しくて、最高の時間を過ごすことができました。どのショーもパーティーのようだったので、今回も信じられないほど特別なものになるとわかっています。オーストラリア、一緒にロックしよう!会えるのが待ち遠しいです」とコメントしていました。
今回のツアーには、キーボードのポール・“ウィックス”・ウィッケンズ(Paul ‘Wix’ Wickens )、ベース/ギターのブライアン・レイ(Brian Ray)、ギターのラスティ・アンダーソン(Rusty Anderson )、ドラムのエイブ・ラボリエル・ジュニア(Abe Laboriel Jr.) 、長年のバンド・メンバーが参加しました。
ポール・マッカートニーのゴールドコースト・ヘリテージ・バンク・スタジアムでの”Got backツアー”
コンサート会場へのアクセス
コンサート会場付近には車を停められないので、いくつかの指定の無料駐車場からコンサート会場まで無料バスが往復運行しています。わたしもそちらを利用しました。(コンサート当日はトラム、バスなど会場への公共交通機関が無料で利用できました)。帰りも無料送迎バスに乗り駐車場まで移動。
ヘリテージ・バンク・スタジアムに到着
開演は19時で、余裕を持って2時間前、17時ごろには到着し、レストルームの確認やグッズストア、フードトラックを見てまわって時間潰し。
この日は雲が多かったですが、雨は降らなかったです。
コンサートの様子
30,000人の老若男女のポール・マッカートニーファンがゴールドコーストのヘリテージ・バンク・スタジアムに集まりました。
観客は60−70代らしき方が多く目につきましたが、年齢層が極端に1つに偏ることなく世代を超えて、マッカートニーは影響力を持っていると感じました。
『Can’t Buy Me Love』の熱唱で幕が開きました。
ウイングスの1974年のヒット曲『Junior’s Farm』を演奏した後、ポールは「オーストラリア・ツアーの最後の夜だから、今夜は楽しもう。古い曲もあるし、新しい曲もある。」と言いました。
ウイングス (Wings) は、1971年に結成された、元ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーと彼の妻リンダ・マッカートニー、元ムーディー・ブルースのデニー・レインの3人を中心に構成されたロックバンドです。
ライブ中盤、この日のためにポスターを作って掲げているステージ近くにいる観客たちとおちゃめな談笑をするシーンも。
日本人のファンが、「SAIKO(最高)」というサイン持っていました。それを見てポールは、”日本人は「ザ・ビートルズ」って言う(”ビー”を強調)、なぜ「ビートルズ」って言わないの?”とコメント。シドニー公演に行った友人によるとこの日本人観客はシドニー公演にもいたそう、すごい!オーストラリアの公演複数観に行っているのですね。
ポールが「ビートルズの曲を演奏すると、スマホでみんな写真や動画を撮るから観客席は明るくなるけど、僕の新しい曲の時はスマホで写真や動画を撮る人がいなくてまるでブラックホールだ!でも気にしない。」っていう冗談も言っていました。
(一眼レフカメラは持ち込めないので、写真は全てスマホで撮りました。)
ドラムの人が、ダンスを踊ったりのパフォーマンスで観客を楽しませる場面も。
『Get Back』あたりからじわーっときました。あの頃に戻りたい?ってポールが、そして僕もあの頃に戻りたいって…。
『Hey Jude』は観客も一緒に歌い一体感のある会場の雰囲気に包まれました。ポールがまず男性だけ、そして女性だけ、そしてみんなで一緒にって掛け声をかけます。
ジョン・レノン(John Lennon)がスクリーンに映し出され、ポールが一緒に歌う(バーチャルデュエット)感動の『I’ve Got a Feeling』。
ポールを通してビートルズとかジョン・レノンを想うというか、そういうのをこのコンサートに求めているのはわたしだけではないはずと感じました。
最後にポールが「また、次回!(See you next time!)」って言ったのがとても印象的でした。多くの観客が、ポールの年齢的(81歳)に今回がオーストラリア公演最後になるかもって思っていたはず。
翌日知ったのですが、アカデミー賞ノミネート俳優のジュード・ロウ(Jude Law)が観客としてこのコンサートに来ていたそうです。
曲目(set list / セットリスト) ポール・マッカートニー “Got Backツアー” ゴールドコースト・ヘリテージ・バンク・スタジアム
ゴールドコースト、ヘリテージ・バンク・スタジアムのコンサートでのセットリストです。
- Can’t Buy Me Love (The Beatles song)
- Junior’s Farm (Wings song)
- Letting Go (Wings song)
- She’s a Woman (The Beatles song)
- Got to Get You Into My Life (The Beatles song)
- Come On to Me
- Let Me Roll It (Wings song) (With “Foxy Lady” by Jimi Hendrix coda)
- Getting Better (The Beatles song)
- Let ‘Em In (Wings song)
- My Valentine
- Nineteen Hundred and Eighty-Five (Wings song)
- Maybe I’m Amazed
- I’ve Just Seen a Face (The Beatles song)
- In Spite of All the Danger (The Quarrymen song)
- Love Me Do (The Beatles song)
- Dance Tonight
- Blackbird (The Beatles song) (Paul solo on raised platform)
- Here Today (Paul solo on raised platform)
- New
- Lady Madonna (The Beatles song)
- Fuh You
- You Never Give Me Your Money (The Beatles song) (From verse 3 onwards)
- She Came in Through the Bathroom Window (The Beatles song)
- Jet (Wings song)
- Being for the Benefit of Mr. Kite! (The Beatles song)
- Something (The Beatles song) (Paul ukelele into full band)
- Ob-La-Di, Ob-La-Da (The Beatles song)
- Band on the Run (Wings song
- Get Back (The Beatles song)
- Let It Be (The Beatles song)
- Live and Let Die (Wings song)
- Hey Jude (The Beatles song)
アンコール
- I’ve Got a Feeling (The Beatles song) (With virtual duet with John)
- Birthday (The Beatles song)
- Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)(The Beatles song)
- Helter Skelter (The Beatles song)
- Golden Slumbers (The Beatles song)
- Carry That Weight (The Beatles song)
- The End (The Beatles song)
おわりに
今回のコンサート、行くか迷っていた理由の一つは、閉所恐怖症気味のわたしにとって、これほどたくさんの人が集まる場所に行くのは不安があったから。
結果として、通路側の席ではなかったですが、オープンなスタジアムだったので、パニック症状が出ることもなく楽しめました。ただ、帰りの駐車場までの送迎バスが混んでいて、20分程度の乗車だったのですが、少しパニック気味に(汗)。閉所恐怖症、本当に面倒です。
しかし、30,000人が集まる場所でも大丈夫だったという経験から、今後、人が多く集まるイベントでも安心して参加できるかもと思い始めています。
話が逸れてしまいましたが、今回の3時間にわたるコンサート、60年にわたるポールのキャリアの集大成を見れた思いです、行って良かった。それにしても81歳!とは思えないとてもパワフルなパフォーマンスでした。
Got Backツアー バンド(Band):
Paul McCartney
Paul ‘Wix’ Wickens
Abe Laboriel Jr.
Rusty Anderson
Brian Ray