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オーストラリアでセキュリティスクリーン(防犯網戸)選び【 Invisi-GardとCrimsafeを比較】




ご近所さんの家庭でセキュリティスクリーンの設置が進み、従来の網戸のままのお宅は割と少ないことに最近気がつきました。

わたしが聞いたことがあるセキュリティスクリーンと言えば、広告のせいかクリムセイフ(Crimsafe)だけでしたが、実際に設置を検討する際、どのメーカーのものが最適なのか気になり調べてみたので、その内容を備忘録として記事にしておきます。

現在、オーストラリアのセキュリティスクリーン市場では、主にInvisi-GardCrimsafeという2つの主要ブランドが選択肢として挙げられます。今回は、それぞれの特徴を比較していきたいと思います。 

セキュリティスクリーンとは?

まず、セキュリティスクリーンとは、一般的な網戸よりもはるかに強固な防犯用の網戸システムです。

特殊な金属メッシュと頑丈なフレームを組み合わせることで、以下のような機能を提供します:

  • 侵入者への対策
  • 害虫の侵入防止
  • 室内の換気を確保
  • 虫除けしながら視界を確保
  • 強風や飛来物からの保護
  • 一部の製品は火災からも保護

オーストラリアでは、夏の暑い時期でも窓やドアを開けっ放しにできる環境を好む人が多いため、一般家庭でもセキュリティスクリーンの設置が一般的になっています。通常の網戸と見た目は似ていますが、ナイフで切られたり、強い衝撃にも耐えられる強度を持っています。

また、セキュリティスクリーンは窓を通して室内に入る太陽熱を削減するので、窓を閉めている際、冷房効率を向上させるよう。これはわたしも始めて知りました。

このように、防犯対策と快適な住環境の両立を可能にするのがセキュリティスクリーンの大きな特徴です。 

Invisi-GardとCrimsafeを比較

メッシュ素材の違い

  • Invisi-Gard:316マリングレードのステンレス鋼メッシュを使用
  • Crimsafe:304グレードのステンレス鋼メッシュを使用
  • ポイント: Invisi-Gardの316グレードは、特に海岸部での耐腐食性に優れています

メッシュの固定方法

  • Invisi-Gard:特許取得のEGP(Extreme Grip Protection)システムを採用
    金属同士の直接接触を避け、腐食を防止
  • Crimsafe:スクリュークランプ技術を使用
    いたずら防止ネジでメッシュを固定

フレーム構造

両ブランドともアルミニウムフレームを使用していますが、Invisi-Gardはステンレスとアルミの接触を減らす工夫がされており、特に海岸部での使用に適しています。

強度テスト

  • Crimsafeは100kgの衝撃に耐えることができます。
  • Invisi-Gardについては、50kgの衝撃に耐えられるかどうか直接的な記述はありませんが、オーストラリア規格AS5039/5041-2008に基づいた動的衝撃テストで優れた結果を示しています。

    具体的には:
    100ジュールのエネルギーによる衝撃を50回連続で受け止めることができます。これはオーストラリア規格で要求される5回の10倍の性能です。テストでは約40kgの砂と鉛を入れた袋を使用して衝撃を与えています。

    このように、Invisi-Gardはオーストラリア規格の要求を大幅に上回る性能を示しています。100ジュールの衝撃を50回連続で受け止められるという事実は、製品の高い耐久性と強度を証明しています。

保証期間

  • Invisi-Gard:フレームとメッシュに15年保証
  • Crimsafe:10年保証(12年まで延長可能)

防火性能

  • 両ブランドともAS3959基準をクリア
  • Invisi-Gard:BAL-40レベル
  • Crimsafe:適合する窓との組み合わせでBAL-FZレベルまで対応可能

価格について

  • Amplimeshという競合ブランドと比べるとやや高価
  • Crimsafeは複数モデルを展開(Classic、Ultimate、iQ、Heavy Duty)
  • Invisi-Gardは単一モデルで多用途に対応

Invisi-GardとCrimsafeの価格については、設置面積やモデルの選択、カスタマイズオプションによって大きく変動するため、正確な費用は認定販売店への見積もり依頼をおすすめします。

価格については、両ブランドとも以下のような特徴があります:

  • 両者ともプレミアム製品として位置づけられており、価格帯は似通っています
  • 最終的な価格は以下の要因で変動します:
    設置する窓やドアのサイズ
    設置場所の数
    設置の複雑さ
    Crimsafeの場合、選択するモデル(Classic、Ultimate、iQ、Heavy Duty)

一般的な参考価格として:

  • 標準的な窓(1200mm x 900mm)の場合:A$400-600
  • 標準的なドア(2100mm x 900mm)の場合:A$800-1000
    ※これらは概算の参考価格で、実際の価格は異なる場合があります。

選び方のポイント

  1. 設置場所の環境(海岸部かどうかなど)
  2. 必要な強度レベル
  3. 予算
  4. 保証期間の重要度

お住まいの環境や具体的なニーズによって最適な選択は変わってきます。特に海岸部にお住まいの方はInvisi-Gardの耐腐食性の高さを、セキュリティを重視される方はCrimsafeの高い耐衝撃性を検討されることをおすすめします。

海岸部にお住まいの方へのおすすめ

例えば、ゴールドコーストは海岸部に位置し、塩害の影響を受けやすい環境にあります。このような環境では、以下の理由からInvisi-Gardがおすすめです:

  1. 316マリングレードのステンレス鋼メッシュを使用しており、塩害への耐性が高い
  2. メッシュの固定方法(EGPシステム)が金属同士の接触を防ぎ、腐食のリスクを低減
  3. 15年の長期保証があり、長期的な安心感がある

各ブランドの公式サイト

おわりに

セキュリティスクリーンは、初期費用は決して安くはありません。しかし、防犯対策で長期的な安全性、心の安らぎと快適な住環境の両立を可能にすることを考えると、十分な価値があるのかなと感じます。

お住まいの環境や予算に合わせて複数の業者から見積もりを取り、じっくりと検討されることをおすすめします。

我が家もセキュリティスクリーンを検討し始めました。設置するのであれば、海岸部住まいなのと保証期間が長いInvisi-Gardがいいかなと思っています。