ブリスベンの QPAC(Queensland Performing Arts Centre) で上演中の 『Pretty Woman: The Musical(プリティ・ウーマン:ザ・ミュージカル)』 を観てきました。
1990年代の名作映画『プリティ・ウーマン』の名場面や台詞が次々と舞台で再現され、 まるでスクリーンの世界が劇場に飛び出してきたようでした。
座席は前から5列目の左寄りで、キャストの表情や衣装の細部までしっかり見える距離。 音楽と演技の迫力を感じられる時間でした。 (※劇場内は撮影禁止)
目次
ブリスベンで観た『Pretty Woman: The Musical』
今回観たのは、ブリスベン・サウスバンクにあるQPAC内の Lyric Theatre(約2,000席)。 文化エリアの中心に位置する劇場で、地元でも人気の観劇スポットです。

現代にアップデートされたビビアンの強さと演出
印象的だったのは、映画でエドワードの弁護士スタッキーがビビアンに暴力を振るうシーン。 ミュージカル版では、襲われそうになったビビアンが自ら殴り返すという展開に変わっていて、 ヒロインの芯の強さがより際立っていました。
この小さな改変が現代の感覚に寄り添ったビビアン像としてとても印象に残りました。
オーストラリア発・地元制作チームが手がける舞台
今回のブリスベン公演は、海外ツアーではなく オーストラリア国内で制作されたAustralian Production です。
プロデュースは Crossroads Live Australia(『Hairspray』『The Book of Mormon』などを手がけるプロダクション)で、 照明・美術・衣装なども現地スタッフによる制作。 オーストラリアらしい温かさと明るさが感じられる舞台でした。
舞台を彩るキャストとブライアン・アダムスの音楽
ビビアンを演じるのは、ARIAアワード受賞シンガーの Samantha Jade。 彼女の伸びやかな歌声が劇場を満たし、 「I Can’t Go Back」 は迫力。
この曲は映画には登場しなかったオリジナル楽曲で、 ブライアン・アダムスとジム・ヴァランスによる新曲。 ビビアンが「もう昔の自分には戻らない」と歌い上げる姿は、 “自立”を象徴するシーンでした。
エドワード役は Ben Hall、 キット役の Michelle Brasier、 そしてハッピーマン/Mr. Thompsonを演じた Tim Omaji が 物語全体を明るく軽やかに包み込んでいました。
オペラの名場面に込められた感動の演出
映画でも印象的だったオペラの場面(ヴェルディ《椿姫》)は、 舞台でも美しく再現されています。
高揚感に包まれた感動の場面でした。
ブリスベンで体感した現代版Pretty Womanの魅力
観終わったあと、「90年代の名作が、いまの時代にこんな形で蘇るなんて」としみじみ感じました。
恋愛の甘さだけでなく、オリジナル映画にも通じる“自分の人生を選ぶ強さ”や“誇り”が描かれ、 ただのロマンスを超えたエネルギーを放っていました。
観客の年齢層も幅広く、若い女性から年配の方まで。 世代を超えて楽しめる作品だと感じました。

ここでビビアンになった気分で記念撮影(笑)バスタブの奥に椅子があります
思いがけず心に残った一夜
今回は、以前にTodayTixで予約していた、ロンドン旅行中のミュージカル公演を体調不良でキャンセルし(その次に予約した公演はキャストの体調不良で当日キャンセルになり!)、 返金されたクレジットを使って予約したものでした。
クレジットを早く使わなければ!と思って予約、正直あまり期待はしていなかったのですが、 思いのほか素晴らしく、心から楽しめる時間になりました。
観劇メモ
- 日時:2025年10月7日(夜公演)
- 会場:Lyric Theatre, QPAC(約2,000席)
- 座席:前から5列目 左寄り
Pretty Womanミュージカルのオーストラリア巡回情報
- Lyric Theatre, QPAC(ブリスベン):2025年10月〜11月23日まで
- Theatre Royal Sydney(シドニー):2025年11月30日〜
- Crown Theatre Perth(パース):2026年4月〜
- Her Majesty’s Theatre Adelaide(アデレード):2026年5月〜
- Regent Theatre Melbourne(メルボルン):2026年7月〜
公演日程、チケット予約の詳細は下記のサイトでご確認ください:
theprettywomanthemusical.com.au
QPAC周辺の夜景と観劇後のブリスベン散歩
公演後、夜のサウスバンクを少しだけ散歩しました。
CBDを背景にライトアップされた ビクトリア・ブリッジ(Victoria Bridge)などきれいでした。

ブリスベンサイン(Brisbane Sign)。カラフルなサインを、撮影できるスポットです。この写真は、背景の真ん中がThe Star Brisbaneカジノの建物です。

観覧車(Wheel of Brisbane)。閉所恐怖症気味なのでこの観覧車にはまだ乗っていませんが(汗)いつか挑戦してみたいと思います。

※このブログ記事は、noteに投稿した記事(元記事はこちら)をもとに再編集しています。






















