オーストラリアで虫垂炎(盲腸)、緊急入院・手術を体験

Medical

スポンサーリンク


こんにちは、Ruiです。

まさかの虫垂炎(盲腸)で、オーストラリアで緊急入院して手術を受けました。時系列で振り返って記録として残しておきます。

盲腸かも?

今回も、倦怠感、頭痛、右腰あたりが痛くて吐き気・嘔吐、食欲不振が始まりました。こんな感じの体調不良が半年くらい続いていましたが、いつものことだろうと思い我慢。しかし、翌日辛さを増し、左下腹(右ではなくて左!)や脚、腕などにも痛みが飛び始め、翌々日にはみぞおち辺りがシクシク痛み出し、右下腹へ痛みが移動。右下腹のシャープな痛みで夜中に目が数回覚めたり。盲腸?と、さすがに心配になり近くのメディカルセンターでGP(一般開業医)に診てもらうことに。

虫垂炎(盲腸)とは

虫垂炎(ちゅうすいえん、appendicitis)は、虫垂炎症が起きている状態である。虫垂とは右下腹部にある盲腸から出ている細長い器官である。

虫垂炎は旧来盲腸炎(もうちょうえん)と呼ばれていた時期があり、これは昔、診断の遅れから、開腹手術をした時には既に虫垂が化膿壊死を起こして盲腸に張り付き、あたかも盲腸の疾患のように見えることがあったためである。

ー引用ー
「虫垂炎」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
https://ja.wikipedia.org/wiki/虫垂炎

入院1日目

まず近くのクリニックへ行き、GP(一般開業医)からの問診、腹部の触診を受け、その後、血液検査と超音波検査を受け、虫垂炎との診断で、今すぐ病院へ行くように言われ、夫の運転で私立病院(プライベート・ホスピタル)の救急科へ。

日本の国民健康保険にあたるものがメディケア(Medicare)。メディケアでは歯科、私立病院での入院費などカバーされない医療費があったり、医師を選べなかったり、救急の場合以外手術までの待ち時間が長くなることがあったりと、色々あるので民間の保険会社が提供するプライベート医療保険(Private Health Fund)に加入しています。保険料が上がり続けているので(夫婦で月A$300台)、入院することもないだろうし今後続けるか検討していたところ。でも、キープしておいて良かった。オーストラリアで1泊以上の入院と手術、初めての経験です。今回、執刀医を始め看護婦さん、スタッフの方々の質がとても高く(といっても公立病院で入院・手術したことがないので較べられませんが)、サービスも良く設備も整っていて安心してお任せすることができました。

夕方病院へ到着、救急科の受付へ。5分くらい待って救急科医からの問診、20分ほどお話し、尿検査と血液検査をしてベッドに寝かされます。血液検査の結果、かなり炎症を起こしている、急性虫垂炎で間違いないだろうけど、手術は急がず一晩様子をみることに。明日、70%の確率で手術になるとのことで、絶食、点滴(生理食塩水?)が始まります。

夜9時過ぎに外科病棟の個室へ車椅子で移動。ホテルのお部屋みたいに小綺麗で快適。数時間おきに看護婦さんが病室に入ってきて血圧を測ったり、検温などがあるので、まとまった睡眠は取れず。手術、やっぱり不安なので、薬で散らすことになればいいなぁ…とまだこの時点で思っていました。

痛み止めいりますか?と看護婦さんに何回も聞かれたけど、どこがどのくらい痛むのかを自分で把握していたかったので、我慢して痛み止めは摂りませんでした。

入院2日目(手術日)

朝、執刀医が病室に来て説明がありました。虫垂がかなり肥大して炎症が酷いので今日夕方に腹腔鏡手術をすることに。ここで手術承諾書に署名。

午後、看護婦さんがシーツを替えている間にトイレ、シャワー。香水は使わないように。特別なスクラブスポンジを渡され、おへそを念入りに洗ってくださいとのこと。アトピー・敏感肌なので、おへそ辺りが赤くヒリヒリ…。新しいガウンとペーパー下着を着けます。ナースコールで看護婦さんを呼んで再び点滴をつないでもらい、脚の血栓予防に医療用着圧ソックスを履きます。これで準備OK。

夫が、友人からのお見舞いのお花とカードを運んできてくれる、綺麗なお花に癒されます。

16時半ごろベッドごと手術室へ移動。手術室は冷蔵庫の中にいるような寒さ!スタッフから確認の為に色々質問あり。名前、誕生日、自分の言葉で今日これから受ける手術の内容を説明して下さい、手術承諾書の署名は間違いなく貴方のですか?入れ歯はありますか(理由を詳しく説明しているページ)?などなど。

両脚ふくらはぎの辺りにシート型の電動マッサージ器を装着。その後しばらくしてから、麻酔医からアレルギーの確認と説明などあり。抗生剤(Anti-biotics)、鎮静剤(Sedatives)、麻酔を安全に行うために嘔吐防止(Anti-Vommiting)の薬を入れるとのこと。

手術室の照明器具(無影灯)の下へ移動、隣にある手術台ベッドへは自分で移動。酸素マスクが顔にあてられ、4回目くらいの呼吸で意識がなくなりました。

気持ちよく寝ていたのに…女性と男性3人くらいがわたしの名前を呼んでる声で、回復室で目が覚めました。特に気持ち悪くもなく痛みも感じない。時間を聞くと夜9時過ぎとのこと。血圧が低いので、80/100台になるまで30分くらい?待ちます。

病室には夜10時ごろ戻り夫と再会。ここで、執刀医から手術中に撮影した写真とともに詳しい説明がありました。取り出した虫垂の写真も携帯に送ってくれる。炎症・肥大が酷く、平均的な盲腸に較べて3〜4倍の大きさ、虫垂周辺の膿(Pus)や 膿瘍(Abscess)、癒着(Adhesions)などをとり省く作業もあり、手術時間は3時間で長め。おへそ(縦に)と右下腹部に2箇所、それぞれ3〜4センチ程の傷が残るとのこと。この時点では麻酔が抜けてなくスローなわたし、ろれつが回らず、まだうまく話せません。

点滴でIVフード、痛み止め、抗生剤を入れています。右太腿に、血栓を防ぐための薬(Blood Thinners)の注射。数時間ごとに血圧を測り、検温。

トイレに行きたくなったのでナースコールで看護婦さんを呼び、点滴の管を手の甲から外してもらいます。ベッドから立ち上がろうとしましたが、腹部の激しい痛みで無理。この夜は一回だけ泣く泣く看護婦さんにお願いして尿瓶のようなトレイを使うことに(なぜカテーテルを入れてくれなかったのかな…)。ちゃんと回復できるのかなぁ…痛みで気が弱くなってます。

入院3日目

鎮痛剤を点滴で入れているので、痛みはベッドに横になっているぶんには大丈夫。朝、看護婦さんに「シーツを替えている間に、シャワーを浴びてください」と言われる。え?昨夜手術したばかりで、もうシャワー?お腹にまだドレーンもささってるんですけど…点滴の管は外してもらい、ドレーンバックを抱えて椅子に座ってシャワー浴びる。動くたびに泣きそうになるくらい痛い。着替えも辛い、涙。

痛みが激しいので、Endoneという鎮痛剤を飲むことに。名前と誕生日を聞かれ、看護婦さん2人の目の前で飲んでくださいと言われる。Endoneはオキシコドンというオピオイド系の鎮痛剤で、アヘンに含まれるアルカロイドのテバインから合成させるかなり強いお薬とのこと。30分くらいで痛みが治まってきました。

モーニングティーにアップルジュースとミートパイが運ばれてきました。ジュースは飲めましたがパイは無理。さっき、食事係のスタッフが今夜の夕食、明日の朝食のメニューをとりに来ました。選択肢が豊富でどれも美味しそう。でも…手術翌日から好きなものを好きなだけ選んで食べてくださいという感じなのでびっくりしました。だって、日本だったら盲腸の手術後は、最初は流動食から、三分粥、五分粥という風に普通の食事にならしていきますよね?お粥や和食は残念ながらメニューにありませんでした。とりあえず、スープとかお魚料理とか適当に選ぶ。

午前中、友人夫妻がお見舞いに来てくれ、可愛いお花をいただいて嬉しい。

12:30分に昼食、野菜のパスタベイクが運ばれてきました。パンとバター、アップルジュース、ヨーグルト、ゼリーと盛りだくさん。う〜ん、でも食欲がありません、無理して少し口にします。お粥が食べたい…。

1時間前に追加で鎮痛剤パナドールと抗炎症剤を飲んでいます。ふわふわと眠くなってきましたが、お友達がお見舞いに来てくれました。健康に効くという可愛いクリスタルのチャームを頂き、しばらくおしゃべりして彼女が帰った後に一眠り。

夕方5時ごろに嘔吐。夜はウトウトしながら小刻の睡眠。

手術後、看護婦さんから頻繁に、オナラは出ましたか?便通はありましたか?と聞かれます。ガスや便が出れば順調に回復しているということ。ガスは手術翌日の夜に、少量の便通が手術の翌々日に無事ありました。

入院4日目

朝方4時半に目が覚め、吐き気のため、嘔吐防止剤を点滴に入れてもらう。朝ごはんが運ばれてきたけど食べられず、スクランブルエッグの匂いを嗅いだだけで嘔吐。吐き気が続き食べられない。おそらく点滴で入れいている抗生剤のせいとのこと。

点滴は一旦外してもらい、シャワーを浴びる、シャワーを浴びるのはまだ辛い。吐き気が続き昼食も食べられず。

午後、執刀医の回診、順調に回復しているとのこと。吐き気・嘔吐に関しては、点滴で入れている抗生剤がわたしに合っていないとのことで止めることに。ちなみに、使われていた抗生剤は、Metronidazole(Flagyl)。その後3回ほど嘔吐防止剤を点滴に入れます。この日に、お腹に刺さっていたドレーンも外れました。これでIVスタンドを転がしながら点滴の管を外さずにトイレ、シャワーに一人で行けるので大分楽になります。

執刀医、看護婦さんに、手術翌日(手術翌日は無理でした)から病棟内をどんどん歩いて動いてくださいと毎日言われます。これは、癒着、 腸閉塞や血栓症などを予防するため。点滴の管をつけたままIVスタンドをコロコロしながら病棟の廊下をできるだけ歩くようにしていました。

夫が来てくれたけど、この日は吐き気で気分が優れずあまり話もできず申し訳なかった…。

先ほど点滴に入れた嘔吐防止剤が効かないので、看護婦さんが執刀医から許可をもらってGranisetronという薬(強い薬らしい)を点滴に入れますがこちらも効果なし。

夜11:00過ぎに看護婦さんが太腿に、血栓を防ぐための薬(Blood Thinners)の注射を。まだ食べられない状態なので、IVフードをパナドールと一緒に点滴で再開します。

朝4:30分から7時近くまで嘔吐が続く。その間に異なった2種類の嘔吐防止剤を点滴に入れます。食べ物が胃に入っていないので嘔吐しても少しの胃液以外は何も出てきません、が、これが非常に辛い。

入院5日目

朝8時前に再度、強い嘔吐防止剤を点滴に入れたにも関わらず、朝食の匂いを嗅いだだけで嘔吐。抗生剤が体から完璧に抜けきるのを待つしかないようです。

執刀医の回診。オーストラリアでは、手術後大きな問題がなければ比較的早く(いや、とっても早く!)退院、その後は自宅で静養というのが一般的です。吐き気・嘔吐がおさまれば今日には退院という雰囲気でしたが、ほぼ食べていない状態が入院日の朝から6日も続いているので今日は様子見ということになりました。

これが最後に試す嘔吐防止剤ということで、もう一種類点滴に入れましたが、効果がありません。全部で4種類の嘔吐防止剤を試したことに。薬漬けですねぇ。

ちなみに、嘔吐防止のために試した薬は下記の4種類:
Granisetron
Cyclizine
Ondansetron
Maxinorm/Metoclopramide

昼食も一口も食べられず、水とペパーミントティーでさえ、飲もうとすると嘔吐。このまま点滴でIVフードでの生活が続くのか…とまたまた不安に。そして、抗生剤を途中でやめたことで感染症のリスクが高まる…?確率は5%くらいと聞いてちょっと安心。

夕食のクリアスープも一口も飲めませんでしたが、パナドールカプセルと錠剤は飲め、夜、やっと点滴が外れました。夜は2回ほど嘔吐。

入院6日目(退院)

朝5:30分に血圧測定とパナドールの錠剤を摂取。1時間後くらいに嘔吐。

ある程度回復してきて感じたのは、病室への数時間毎の看護婦さんの出入り、真夜中でも医療機器から出るアラーム音、病院内での緊急放送などで、まとまった睡眠をとるのが難しい。できればお家に帰りたいと思い始めてきました。

退院するためには、なんとかして食べなければ!と朝食に運ばれてきた野菜のクリアスープを3分の2くらい無理やり摂ります。

執刀医の回診で、吐き気・嘔吐の原因になっていた抗生剤がそろそろ完全に体から抜けるとのことで、あとはお家で静養、体力回復をするということで、退院OKが出ました。

退院後

お家では、退院後1〜2日はお粥に自然塩を入れたもの、野菜など少しだけ具を入れたお味噌汁などを食べて、3〜4日目には量は通常の半分くらいで、普通の食事を食べられるようになりました。やっぱり体が弱っているときは和食ですね。

退院後5日目に、手術で3箇所穴を開けたところに貼ってある防水ガーゼを自分で外します。退院10日後の執刀医とのフォローアップの検診で、順調に回復しているということで一安心。

頻度は減ってきましたが(3〜4日に一度くらい)吐き気・嘔吐は退院後2週間ほど続き、鎮痛剤パナドールは、退院後3〜4日摂っていました。しばらく重いものを持つのは避け、休養・睡眠をたっぷりとっていました。

右横隔膜下あたりや、下腹部が少し痛むこともありますが、手術から4〜5週間目くらいで、ほぼ普通の生活に戻りました!ちなみに、退院時には体重が5キロほど減っていましたが、これも2〜3キロ戻りました。(食欲は戻って、体重は戻らないというのが理想なのですが…!)

この手術をきっかけに、お酒は控えています。オーストラリアではワインを飲む機会が多い。わたしはもともとスパークリング・ワインが好きでしたが、これからは健康を意識してお酒は飲めない人になろうかと。

今回は、まさか自分が虫垂炎(盲腸)で入院・手術することになろうとは思ってもいませんでした。我慢して放置していたら虫垂が破裂して腹膜炎を併発し危険な状態になっていたかも…と考えると恐ろしいですね。腹部にいつもと違う痛みを感じたら、すぐにお医者さんに診てもらった方がいいですね。

かかった費用

5泊6日の入院で全費用の合計はA$11,743(約102万円)、自己負担額がA$2445(約20万8千円)でした。詳細は別記事で書きました。

Medical

オーストラリアで虫垂炎(盲腸)の手術・入院の際にかかった費用

2017年12月4日

スポンサーリンク









コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください