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2025年5月 カルバー・サンフラワーフェスティバル ひまわり畑を見に行こう




 Kalbar Sunflower Festival(カルバー・サンフラワーフェスティバル)の詳細とチケットの購入方法

オーストラリア・クイーンズランド州のカルバーで2022年から毎年開催されているKalbar Sunflower Festival(カルバー・サンフラワーフェスティバル)。

今年2025年は5月2日(金)から4日(日)に開催されます。

先日、公式サイトでチケットを購入しました!(入場時間を指定して購入します)

本記事を書いている時点(2025年4月3日)でGeneral Festival Entry(一般入場券)は金、土、日とまだ購入できます。

チャリティーランチ付またはディナー付きのチケットは、土曜と日曜は売り切れていますが、金曜日の分はまだ購入可。

Kalbar Sunflower Festival
住所:56 Warumkarie Rd, Kalbar, QLD 4309, Australia
公式サイト:https://kalbarsunflowers.com.au
入場料:大人A$32、15歳から17歳はA$15、14歳以下は無料

会場マップ

Kalbar Sunflower Festival Map
引用:https://kalbarsunflowers.com.au/festival-map

フェスティバル会場には、十分な広さの無料駐車場があり、バーやピザやアジアンフードなど屋台形式の小さなお店(Food stall)が色々ありました。あと、仮設トイレも設置されていました。

(本記事に掲載している写真・動画は2023年度のフェステイバルで撮影したものです。)

Kalbar Sunflower Festival

動画も撮ってみました!

カルバー(Kalbar)は、オーストラリア・クイーンズランド州の南東部、シーニック・リム地域(Scenic Rim Region) に位置する小さな町です。

ブリスベンから南西へ約80km(車で約1時間半)、ゴールドコーストからは約100km(車で約2時間)の距離にあり、豊かな自然と美しい田園風景が広がるエリアです。

このフェスティバル、2023年3月にも訪れましたが、その時はお天気も体調もイマイチだったので、今回楽しみにしています。

お気に入りの向日葵を自分で選んで茎を切り持ち帰ることができました(有料)。

持ち帰った大きなひまわりは、お家で長い間咲いて、楽しませてくれました。

ひまわりの茎を切るハサミは貸してもらえます(有料)。ひまわりの茎の切り方、日本語での説明もありました。

Kalbar Sunflower Festival
ひまわりの迷路

お土産などが買えるお店もありました。

カルバー・サンフラワーフェスティバル誕生物語

何百万本ものひまわりが咲き誇るカルバー・サンフラワーフェスティバル。

このフェスティバルの始まりは、2021年にさかのぼります。

ルーサンの農家であったジェニー&ラッセル・ジェナー(Jenny and Russell Jenner)夫妻は、記録的な干ばつの中で作物を育てるのに苦戦していました。

水不足が深刻化し、主力作物を育てることができなくなっていた時、ラッセルがスーパーマーケットからひまわりの花束を買って帰りました。

ルーサン(Lucerne) は、アルファルファ(Alfalfa) の別名で、マメ科の多年草です。

それが、夫妻の「ひらめき」の瞬間でした。

「ひまわりは水をほとんど必要とせず、それでいて見た目が美しい!」

こうして、ひまわり畑を育てることを決意し、やがてこのフェスティバルが誕生しました。

がんとの闘いと、フェスティバルに込めた想い

しかし、その後もジェナー夫妻の人生は決して順調ではありませんでした。

2021年の終わりに、ラッセルはステージ4の食道癌と診断されます。

それでも彼は不屈の精神で闘病しながら、2022年と2023年のサンフラワーフェスティバルを成功に導き、がん患者支援のためにA$115,000(約1000万円 現時点のレート)以上の寄付を集めました。

しかし、残念ながらラッセルは2023年7月に亡くなりました。

ラッセルの想いを受け継ぎ、続くフェスティバル

彼の遺志を継ぎ、ジェニーは毎年1回のサンフラワーフェスティバルを続けることを決意しました。

多くの仲間たちの支えもあり、2024年にはA$130,000(約1200万円 現時点のレート)以上の寄付を集めることができました。

この資金は、Mater病院(Mater Hospital Springfield)のがんケアナースの雇用や、ブーナ(Boonah)の緩和ケア病棟にカドルベッド(Cuddle Bed)を寄贈するために使われました。

今回のチャリティーランチ、ディナー付きのチケットの売り上げも、がんケア病棟や、カドルベッド寄贈に充てられます。

また、Kalbar Sunflower Festival では、ラッフル(Mater Foundation Cancer Care Centre Raffle) が開催され、売上ががんケアナース支援のため充てられます。ラッフルチケットの購入は公式サイトより。

サンフラワーフェスティバルへの入場料や、ひまわりの販売の売上げの一部もチャリティー(The Mater Foundation and Ipswich Hospital Foundation)に充てられます。

カドルベッド(Cuddle Bed)とは?

カドルベッド(Cuddle Bed)は、終末期ケアや産後ケアのために病院で使用される、愛する人が物理的に触れ合えるように設計されたマットレスでつながれた2つのシングルベッドです。

引用:Cuddle beds allow palliative, paediatric and maternity patients to be close to loved ones. (Supplied: Belinda McGowan Foundation) McGowan Foundation donates cuddle beds to help palliative care patients in rural hospital

オーストラリアでは、Cuddle Bedの使用が徐々に広がっていてるようです。

また、オーストラリアのいくつかの地域では、Cuddle Bedを導入するための資金を集めるために地域社会が協力し、病院の環境や患者ケアの質を向上させる一環として注目されています。

このような取り組みは、患者やその家族にとって非常に重要で、愛する人との身体的な接触を可能にすることが、心の安らぎや癒しに繋がるとされています。

カドルベッドのことを初めて知って

カドルベッドの存在を初めて知ったとき、もし自分だったらと想像して、胸が締めつけられる思いがしました。

そして、カドルベッドのようなアイデアがあることに感動しています。このような方法で、大切な人の愛を感じながら最後の時を共にできることが、今後必要な人にとって助けとなることを願っています。

SUNFLOWERS FOR GOOD

Kalbar Sunflower Festival

ひまわりで希望を育む

カルバー・サンフラワーズ(Kalbar Sunflowers) は、ひまわりの美しさとそのたくましさを通じて、人々の心を明るくし、喜びをもたらすことを使命としています。

その5つの使命の一つに、がん患者支援のための資金調達があります。

がんケアおよび緩和ケアのための募金活動を積極的に行っています。

ひまわりをテーマにしたキャンペーンを通じて、がんと闘う人々への支援、必要な資源の提供、そして心の安らぎを届けることを目指しています。

カルバー・サンフラワーズは、ひまわりを通じて、希望・支援・教育・コミュニティ・観光の5つの分野で、より良い未来を築くための活動を続けていきます。

カルバー・サンフラワーズの活動詳細は公式ページをご覧ください。

おわりに

カルバー・サンフラワーフェスティバルは、ひまわりを通じて多くの思いが込められた素晴らしいイベントだと感じました。

元々、厳しい自然環境と戦いひまわりを栽培し、その後がん患者支援のためにイベントを開催するという心温まる思いが息づいています。

お花好きの方には、ひまわり畑の中で美しい写真がたくさん撮れる絶好の機会です。

もしお天気が良ければ(!)さらに美しい風景を存分に楽しむことができるでしょう。

ぜひ一度訪れて、心温まる時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。